テキスト ボックス: 20年目に思うこと

テクノシップ理事長 児嶋 みち子
 テクノのボウリングの様子を見ていて、ふと、思い出しました。


ちょうど20年前、創立者の富岡達夫先生(元港養護初代校長)によって明治学院大学の金子健教授(当時助教授)のもとで、3人の軽度知的障害の小学生を対象に教育理念の構築・試行が始められテクノシップの礎が築かれました。その翌年から、正式に教室として発足し、長男もお世話になるようになりました。


その時の小学生達も、今やそれぞれ特例子会社等に就労して、社会人としてがんばっているのをみて、改めて年月の経過をおぼえます。この子たち、テクノシップの教室は卒業しても、余暇活動支援のクラス、特にボウリングには、その多くが継続して通ってきています。通算150回以上プレイしてきている仲間も何人か。ストライクのときのハイタッチも自然で、とてもいい雰囲気です。


当時は、まだ福祉的就労が主な時代で、月1万円以上の給料をめざして、普及し始めたパソコンによる仕事ができないものかと模索されていました。それで、教室のネーミングには、「パソコンなどのテクノロジーを駆使して、社会という荒波に共に漕ぎだして行こう」という意味合いで、『テクノシップ』と名付けられ、ロゴマークには、モニター君が採用されました。

今では、マークを見て、パソコン教室?と錯誤された問い合わせも間々あるとか。


時代が移り、企業では法定雇用率を満たすために特例子会社なども多く作られるようになり、また自立支援法による公的な就労支援事業も格段に充実してきています。


20年の節目に、ロゴマークはじめ教室の方向性も今一度考えてみたいと思います。

しかし、他ではみられないテクノシップの良さは、ずっと保っていきたいものです。




 つばさ福祉工房は平成6年に開設した障害者支援通所施設です。主に身体に障害のある方の地域での自立と社会参加に向けて、生産活動(織物・軽作業・印刷)や日中活動(リハビリ・外出・音楽療法等)を提供しています。障害のある方が地域で主体的に役割を持って生活できるよう、多様な働き方や活躍の場を創出することを目指し、個々のニーズに対応した取り組みを行っています(つばさ福祉向上のHPより)

台東区つばさ福祉工房を訪ねて

白金台教室 指導員 中村京子



 6月中旬、教室生5名と「台東区つばさ工房」を訪問しました。工房は合羽橋道具街近くの生活介護の場で、30名近くの方が軽作業や織物などに利用されています。


 館内見学時には、白金台教室スタッフの小学校時代の教え子のNさんが職員の方と一緒に案内して下さいました。彼の、車椅子での移動時の立ち居振る舞いや、独り暮らしの様子をご自身で語る姿勢に触れることができました。


 当日は「写生会」で外出している人達がいた為、いつもより作業室を広く使っていたそうですが、エレベータ、廊下、洗面所やトイレなどの生活空間にゆとりが感じられました。


 水先案内人のNさんが、所々で前方を確認しては、私達を気遣ってくれ、同時に少し難しい段差などには「ここは助けて下さい」と助けを待ちます。それ以外の場面では、柱の角、手すりの切り替え部分を利用して手を延ばし、爪先を支えにして進んでいきます。共同スペース内にリハビリ室もあると聞きました。作業室から見える廊下にも「平行棒」が置いてあり、気分転換、機能維持に努めておられるようです。作業台にも理学療法と仕事の順番表が貼ってあり、どの年代の人達もリハビリを毎日積み重ねていることが分かりました。工房は開所から18年目となり、利用者の方の年齢は40〜50歳になってきており、工房を出て特別養護施設に移ることもあるようです。


 Nさんも独り暮らしの顛末を話して下さる時は、50年の来し方を振り返り、独居訓練所の様子、その施設を作るまでの家族会の努力、行政の人達の支え、家主さんや近隣の人達の支えを思い、その度に謝意を口にしておられました。ご家族の行政への関わり方が継続的だったことや、地域(行政)ぐるみで問題解決をしてきたことが分かりました。


彼は現在、バリアフリーの公共住宅から通所しています。十年来、転々…とした住まいの先々で「こうあったら良い」という周りの人の思いが生かされている使い勝手だそうです。始まりは親の会で運営する独居訓練住宅から・・・・。入居期間を半年、一年と区切られてしまっても、まず試してみる姿勢を持ち続けるNさんと関係者の皆さんの話に感心しました。


後日、教室生の一人は「大変だなあと思うのに自分で機織りしている」など感想を述べていました。独り暮らし、ケアホーム、シルバーピア・・・・本人達にとっては、今後時間をかけて解っていかなければならないことばかりですが、今回の工房見学が「暮らしてゆくってなんだろう」「誰に相談することだろう」と考える機会になってくれればと思います。


 



平成24年度(第11回)通常総会と交流会報告


5月13日()10時半より、田町ハイレーン6階宴会場において、平成24年度通常総会が開催されました。正会員32名のうち委任状・書面議決書と合わせて25名の出席があり、定足数を充たし総会は成立いたしました。第1号議案平成22年度事業報告、第2号議案平成22年度決算報告、第3号議案平成23年度事業計画、第4号議案平成23年度予算、第5号議案役員改選は審議の結果、満場一致で承認されました。


午後からは、階下の田町ハイレーンでボウリングを楽しんでいた子どもたち(もう青年が大半です。)も加わり恒例の「交流会」が開催されました。会食をしながら、近況報告をしてもらいました。進学したり、就職が決まったりと嬉しい報告もありました。その後お決まりのカラオケでしたが、機械操作も慣れたもので、お母さん達の手を煩わせることもなく、皆楽しんでいました。

                                             

 

 


〜ある日のテクノのブログより


小さな看板

どんぐり公園のこどもたちは花壇で教室生に話しかけてくる。ぶっきらぼうに応えられてスーッと遠くへ逃げてしまう。そして、再びちかづいても来る。「幼稚園のチューリップはまだ、これくらいなの」「小さな葉っぱは大きくなるの!」「菜の花知ってるよ」「そのバケツお手伝いしたい」そんないつもの声に混じって「踏んじゃいけないよね」「石はぶつけないんだよね」と兄ちゃん、お姉ちゃんが話している。
 毎年芽生えの頃は、傷ついた新芽も混じっていて、花壇に踏み入られなくするには「看板」かなぁ、と花の写真やイラストを大きめの立て板に表して注意喚起していた。昨秋の種まきの時、チューリップの球根を植えたあたりに小さな手書きの板も加えてみた。教室生が、緑色の双葉と「めがでます」と書いた、アイスクリームさじ。小さな看板の大きな効果。不思議に思った子らが親御さんに尋ねてくれたようだ。たくさんの大人が小さな芽吹きに心を配ってくれた。
 勢いよくのびる「葉っぱ」を大切に思って、家からミニじょうろ持参でやってくる子もいる。桜のたよりを聞く頃には鮮やかな色が花壇いっぱいになる。

 

 



教室便り

 


キャンプ(えり子

 

 いちごを食べました。あまかったの。

 えり子、お母さんとお父さんとで行きました。

 はじめてのドラムサークル楽しかった。

 たいこでぐるーっとすわったのがかっこよかった。声きこえてうれしかったの。

 いるかきれいだったの。シャチは空にバシャンとしたの。

IMG_1909 (2).jpg おへやで小さいちきゅうを見ました。

 あったかーいお風呂もきもちよかったよ。

終わります。

 

 

 

 

春のキャンプ(寿太郎)

 

 苺があまずっぱくておいしかったです。

 自分でちぎって練乳をつけました。いっぱい食べておなかいっぱいになりました。それから沢山の人とトランプでばばぬきをして、勝ったのでうれしかったです。大浴場では自分たちだけだったので泳ぎました。気持ちよかったです。シーワールドにはシャチやイルカやカメがいて大好きになりました。

 

房総にキャンプに行った事(久乃)

 

 キャンプで一番楽しかった事は、鴨川シーワールドに行けたことです。そしてイルカのショーとシャチのショーを見て、ジャンプするところがすごかったです。

 それからいろんな魚とカニを見て良かったです。

 次におみやげをちょっとだけ買いました。最後にシャチのぞうの前で、写真をとりました。昨年は地震でキャンプに行けなかったけど、今年は行けて良かったです。

 

春のテクノキャンプ(明信)

 

 331日から41日にかけて、鴨川にキャンプに行きました。1日目は強風で、アクアラインを渡る時バスが揺れてはらはらしました。今回、家族とではなく団体行動だったので初めは緊張したけど、一緒に過ごしているうちに緊張感がほぐれていき、楽しむことができました。いい経験になりました。

 

 

DCとキャンプ 明信()

 

 ドラムサークルには一昨年の秋から親子で参加し、その「DCとのコラボでキャンプ」というお誘いを受け、今回初めてテクノキャンプに参加させていただきました。

 アロマ付きDC、鴨川シーワールド、いちご狩り等、親子で楽しめました。家族旅行とはまた違う、団体行動の学び、ワクワクドキドキ感もあり、ぐうたらしがちな春休みに、潤いと張りを与えていただきました()。本当にありがとうございました。

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鴨川青少年の家でのドラムサークル風景

 

春の遠足のこと亜里子)

 425日、テクノのみんなでえんそくにいきました。大みやこうえんにいきました。

 のりものにのってたのしかったです。

 どうぶつえんにもいきました。わたしの大すきなフラミンゴがいました。ペットにほしいくらい大すきです。しゃしんをたくさんとりました。けしきのいいところでおやつをみんなでたべました。花もきれいにさいていました。とてもたのしいえんそくでした。







みなと障がい者福祉事業団サポートの会主催講演会

「港区にある社会資源」を聞いて親として感じた事


 

私の息子は養護学校(現在では特別支援学校ですね。)・・私はこの呼び名のほうがしっくりくるくらい時が経ったんだなと思いますが・・卒業とともに就職することが叶いました。卒後3年はその当時は、就労担当の先生のアフターケアーがありました。その時期も過ぎた頃にひゅーまんプラザでたまたま事業団のパンフレットを見て、就労後のアフターケアーを行っていることを目にして、相談に伺いました。私も息子もようやく障害者の就労支援が行政で始まった頃に就労が始まったことはラッキーだったのかなと思っています。私達親子には、就労を継続していくために現在みなと障がい者福祉事業で、就労担当の職員の方が行ってくださるアフターケアーは大変大切なものです。会社訪問を行っていただき、企業との間に入ってくださって、会社からは親に、親から会社へ大切なことを伝えていただくことができます。無くてはならない存在です。
現在事業団サポートの会を立ち上げて、就労している・就労を目指してがんばっている障害者を持つ親の会で活動していますが同じ役員の方で他区から港区に越してこられた方から港区の就労支援・事業団の動きは先駆的ですごい点がたくさんあると伺って、あることが当たり前で不満を感じたりしていたのですが改めて大切にしていかなければいけない組織なのだなと思い始めました。テクノシップからも事業団の就労移行支援でがんばって訓練されて、就労された方や再就職でお世話になった方も多い所です。


さて先日、サポートの会で港区にある社会資源と言うテーマで大森前局長のお話を伺いました。これから就労を目指すテクノシップの皆さんにも、お話しの中から私が大切だなと思ったことをお知らして、細やかでも役立てていただけたらと思い抜粋して書いてみますます。


事業団では就労に向けては、まず職業評価を行います。特別支援学校の方以外ですと受けたことが無い方が多いようですが、(これは上野の障害者職業センターで受けることができます)手帳の有無については雇用率達成のため企業が障害者雇用を進めていますので障害者手帳がないと雇用率に入らないので手帳が必要だということを理解していただければと思います。
次にハローワークに登録をします。日中活動と体力をつけるために、規則正しい生活をするために事業団の就労移行支援事業などを利用していただくようにお願いしています。トライアル雇用制度というのがあります。トライアルを1〜3ケ月行いその間で企業も本人も自分とここが合うかどうか試す期間です。残念ながら合わず辞めても、もう一度事業団で2年間訓練して再度トライアルをしていくということができます。また東京都の制度で委託訓練事業というのがあり、港区独自の制度としてはインターンシップがあり区役所等で事務補助などを行い、訓練が行われます。
事業団は地域のネットワークを大切にして、地域の作業所・企業・行政・ハローワーク・就労支援センター(事業団が行っています)・特別支援学校・障害者職業センター・医療機関・なんでも相談と連携を持ち活動しています。社会資源につなげる時には障害の特性を理解して、目標を本人のQOL
(生活の質)とエンパワメントの向上に置き、複数の機関とのネットワークを構築していくということで事業団は就労支援を行っています。


講演の後に親としての心構えを伺った時に、子供に自信をもたせるために何かした時には褒めてあげてくださいとおっしゃって、職員の方にもそのようにお願いしておられたそうです。また長年、罪を犯して更生施設で治療を行っている少年たちの面接をしておられる立場から、少年達を通して(親には面会していないそうです)見えてくることで、事が起きた時にちゃんとその事に子どもに真っ直ぐ向き合っているのかなと感じられるそうです。このことは親には大変ではあるけれど、大切な事とおもいました。長年就労支援の場で活躍された方から出た言葉は重みがあるなと思いました。





 

夏ディサービスのお知らせ

 


プログラム

時間

会場

定員

費用

28(土)

ドラムサークル

13時

〜15時

ヒューマンぷらざ

6階多目的体育室

50

 

千円

 

 

 

4(土)

ジョイスポーツ 1

10時

〜12時

ヒューマンぷらざ

6階多目的体育室

10

18(土)

ジョイスポーツ2

10時

〜12時

ヒューマンぷらざ

4階プール

10

11(土)

調  理

10時

〜13時半

テクノシップ白金台教室

2千円

12(日)

ボウリング

13時45分

〜15時半

田町ハイレーン

20

6百円

 

 


各プログラム、親子・ファミリーも大歓迎です。ファミリー割引もあります。

                                          



 お知らせ    


    昨年の12月22日に開催された第8回「尾高ファミリーチャリティコンサート」での収益金は白金台教室・所沢音楽教室に、募金箱の寄付金は全額を東日本大震災の遺児支援の「かんがるーの会」に寄付させていただきました。「かんがるーの会」は、石巻出身のテクノシップ講師ら4人が立ち上げられた会で、親を亡くしたふるさと東北の子供たちを10年間にわたって長期支援していくことを目指しています。皆様の温かいご寄付に感謝します。


    第9回尾高ファミリーチャリティコンサートは来年の2月2日(土)の午後開演、場所は前回と同じ「トッパンホール」の予定です。


    障害者の法定雇用率が来年の4月から2%に引き上げられます。また、精神障害者の雇用義務化を厚労省研究会が報告書案にとりまとめたとのこと。7月にも報告書をとりまとめ、早ければ来年にも障害者雇用促進法の改正案が提出されるそうです。これが実現すれば障害者の就労が一段と進むと期待されています。(MNS産経新聞から1部抜粋)それから、東京障害者職業支援センターで、発達障害(知的障害を伴わない)の診断を受けている方(求職者・在職者)を対象に就職前の準備から、就職後の定着までのトータルな支援を一人ひとりの状況に合わせ行っていて、まずは、電話で連絡してからということだそうです。(東京障害者職業センターのHPより)




編集後記


3月31日()「鴨川青年の家」での夜のドラムサークル。残念ながら期待していた星は見えませんでしたが、サークル状に配置された椅子に思い思いに座り、そこに置いてある楽器を叩いたり、振ってみたりして音を出していると、いつのまにかドラムサークルが始まっている。次に音を出すことに集中していると、どんどん、どんどん盛り上がり、ドラムサークルに引き込まれ、皆と一体化してそれが一つの音となっている。しばらくその状態が続き、終わりはリーダーの合図で何だか気持ち良い位に一瞬のうちにピタッと音が止まる。そこに言葉はなくても確実にコミュニケーションがあり、メロディは無くても体感できるリズムがありました。それになんとも言えない達成感や満足感も。今回は特別にアロマもあり、アロマとドラムサークルのコラボレーション。何だか不思議な体験でした。(S


テキスト ボックス: 特定非営利活動法人 テクノシップ

東京都港区教育委員会社会教育関係団体登録
東京都港区社会福祉協議会ボランティアセンター団体登録
埼玉県所沢市社会福祉協議会登録団体
郵便振込口座名 特定非営利活動法人 テクノシップ
   口座番号 00120-3-613510