NPO法人テクノシップ会報 号外    2013.2 発行

108-0071 東京都港区白金台4-7-12-201

TEL FAX:03‐5421‐247

URL http://www.npo-technoship.com/

 











「テクノシップとの出会い」

保護者 渋木 はる子

 

テクノシップとの出会いは、娘の夏実が高3の時、卒業を2カ月後に控えた頃でした。夏実は知的障害者ですが、親の考える所があり、養護学校(現特別支援学校)高等部には進まず、地域の登校型(全日制)の通信制高校に入学しました。先生方の面倒見も良く、楽しく元気に3年間通う事ができましたが、問題なのは卒業後の進路でした。


 可能性があるなら一般就労を…と考えていましたが、高校は創立2年目(入学当時)で、障害者雇用のノウハウも実績もなかったので、独力で進路を探さなくてはいけない状況でした。当時は埼玉県に住んでいたため、ハローワークに登録しても障害者雇用はほとんどなく、地元の自治体には就労支援センターもありませんでした。就職先がない以前に、卒業後すぐに現場で働ける力が足りない様に思ったので、「もう一段階」の学ぶ場を経て、社会に出て働く力を身につけたいと考えました。埼玉県所沢市にある国立職業リハビリセンターを受験しましたが残念ながら不合格となり、専門学校などを訪ね歩きましたが、なかなか受け入れ先がない状態でした。


 そんな折、東京浅草橋の手織教室で体験をさせて頂きました。その教室に通うことは叶わなかったのですが、教室の先生が「さをり織りという織物なら、知的障害者の方も大勢されていて、さをり織りをしながら就労支援をしている関西の施設も知っている。きっと東京圏にもあるのでは…。娘さんにはそうした所があっているのではないか。」と教えて下さいました。何か一筋の光が見えたような気がして、帰宅後さっそくパソコンに「知的障害者・さをり織り・就労支援」という検索ワードを打ち込みました。そこに現れたのが「テクノシップ」でした。教室の内容を見ると、まさに夏実にぴったり!当時の夏実に必要だったのは「就労そのものの支援」ではなく、「生活能力を向上させて就労を目指ための支援」だったのですから。さっそく連絡を取り、面談・体験入学ととんとん拍子に進み、夏実もテクノシップをとても気に入ったようで、ニコニコ顔で「ここに来る」と決めました。


 こうしてテクノシップと電撃的?運命的?な出会いをしてから早や7年。テクノシップで1年間しっかり指導して頂いたおかげで、みなと障がい者福祉事業団に入所した後、現在は麻布郵便局内の「ありがとうセンター」で毎日元気に働いています。テクノシップを卒業した後も、年1回の旅行をはじめとする色々なイベントに参加することができ、夏実の人生に彩りを与えて頂いています。親の私も、理解あるスタッフの皆様や仲間のお母様たちのおかげで、いつも元気に前向きに進んでいくことができます。テクノシップとの出会いは、私たちの人生において、本当に大きな出会いだったのです。


 

 

 

 

 

 

 


「教育支援について」

                                                指導員 木下哲生

 

 

 テクノシップの教育支援は、主に小・中学校に在籍している児童・生徒を対象に、つまずいている学習の補習やこれから取り組む学習の理解がスムーズに進むよう予習等を指導し、学校での学習内容の理解に支障が生じないことを願って指導を続けてきました。個人のニーズに応じて190分を目安に支援しています。


 しかし、学校を離れ社会人として就労している人たちからも、職場等で仕事を遂行したり社会生活を営むに当たって、もっと基礎学習を身につけたいとの要望もあり、現在は就学児童・生徒に限らず社会人・成人に対しても教育支援を拡大しています。

社会人・成人の教育支援も個々のニーズに応じて進めているが、基礎学習の内容としては算数的学習では各種数計算や文章題、国語的学習では文章や漢字の読み書き、日記、作文、ローマ字の読み書き、その他の自然や社会に関する事など広範囲にわたっています。


 また、学習をやり直して進学希望している成人には基礎学習の復習や進路指導を行っています。就労している人に対する教育支援の内容は広範囲ですが、基礎的な学習能力を高め豊かな知識をより良く身につけることにより、職場においては他者との人間関係を改善したり、自信をもって仕事に励んだり、日々の生活を豊かにして楽しみつつ生きる力につながると思っています。

 

 

 

 

 

「就   職」 

職員 加藤道英

 

 テクノシップに3年半ほど毎日通っていたT君が昨年の10月末でテクノを卒業して就職しました。時期としては中途半端に思われるかもしれませんが、特別支援学校新卒の人たちが入って来て指導する職員の方達が忙しくなる4月よりも手厚く指導してもらえるので、彼にとっては良い条件でした。


 彼は作業能力が高く、テクノシップの就労支援コースで行っているさをり織り・園芸・トールペインティング・調理などてきぱきとこなしていました。ただ、就労に向けてはコミュニケーション能力の不足、こだわりの強さ等の問題も当然抱えていました。


 そこで、もともと高い作業能力を高めることはもちろんですが、彼に不足していて職場でトラブルになりそうなところは、一つ一つ根気よく繰り返し指導することである程度解消することが出来ました。また、若くて最も成長する時期でもあり、テクノに来た頃は単語での会話しかなかった彼が、「○○して下さい」等、指導員側が想像しなくても意味が分かる会話をするようになり成長を実感していました。このままテクノシップに通っていても彼ならまだまだ成長していったと思います。


ただ、テクノシップでは大勢の仲間と一緒に仕事をすることがないため、出来るだけ若くて順応性が高い期間にそのような経験を積むことが彼のこれから社会生活にとって必要だと指導員間で話し合っていました。そこで今年の4月の就職を目標に今回就職した職場に2回実習に行って彼のことを知ってもらった後に働きかけをしたところ、たまたま上手いタイミングで採用してもらうことが出来ました。就労と同時にグループホームにも入り、平日は仕事時間以外そこで生活しています。就職だけではなく生活環境も変わるため苦労しているとは思いますが、それを乗り越えいっそう成長した姿を見せに来てくれると楽しみにしています。

 

 

テキスト ボックス: 生徒募集中
*	就労への支援(月〜金 10時〜16時) 若干名
*	教育支援(月・火・水・木16時半〜18時)2名
* SSTも行っています。
詳細は教室へお問い合わせください。
 

 

 

 

 

 

 

 

テキスト ボックス: 特定非営利活動法人 テクノシップ

東京都港区教育委員会社会教育関係団体登録
東京都港区社会福祉協議会ボランティアセンター団体登録
埼玉県所沢市社会福祉協議会登録団体
郵便振込口座名 特定非営利活動法人テクノシップ
    口座番号 00120-3-613510